『豊かな環境の中で育むしなやかな心と身体』
幼児期は、人格の基礎を築く大切な時間。本園の教育理念には、幼稚園生活の中で身近な環境に自ら関わり、明るくのびのびと自己を発揮できる子どもを育てたいという思いがあります。そして、将来、どんなことにもしなやかに柔軟な考え方をもって対応することができる、応用することができる大人になってほしいという願いが込められています。
乳幼児期に最も大切な生活体験は、「あそび」です。成田山幼稚園では、子ども自らが関心をもち考え行動する(あそぶ)姿を尊重し、「子どもを主体とした」教育・保育を行なっています。
なぜ、「子どもを主体とした保育」なのか。
「自分で考え、選択する」こういう場面を人は何度も経験します。その時に「自分でじっくり考え、自分のことは自分で決めることができる人に成長してほしい」そんな願いがあります。
子どもは、心身ともに発達途上にありますが無能ではありません。おとなからすると、「子どもは未熟だから大人が決めてあげないと」という思いがあるかもしれませんが、自分の思いや考えがある有能な一人の人間です。だからこそ、子どもの「やってみたい」「こうしたい」という思いを大切にしてあげたいのです。
遊びは、教えられるものではありません。自らその面白さを見出していくものです。自分の「こうしたい」という思いを実現するために、友達とのいざこざから心の葛藤も経験するでしょう。思うように出来ずに何度も何度も失敗もするでしょう。そうやって試行錯誤しながら納得いくまで遊びきり、「あーおもしろかった!!」と満足感や達成感を味わうのです。
乳幼児期のそんな経験が「自分で考え、判断し、行動する」人間に成長していくための土台となると考えています。
学校法人金子学園 成田山幼稚園
園長 友野 優里